最近、アウトドアブームで特にキャンプが人気ですが、キャンプをはじめるにはキャンプ用品(道具)が必要です。しかし、多くのメーカーから多種多様なキャンプ用品が売られているため、キャンプ初心者は何から揃えればよいか迷ってしまうことが多いかと思います。キャンプをはじめたいけど「キャンプに必要なものや準備するものがわからない?」や「キャンプ用品の種類が多すぎて、何から揃えればよいのかわからない?」など、キャンプで必要なものや道具、準備するものでお悩みの方も多いかと思います。
そこで、今回はそんなキャンプ初心者に向けて、キャンプ歴10年以上で毎月キャンプをしている自分が、キャンプに必要なものやキャンプ用品の選び方、キャンプスタイル(人数やメンバー)別に必要な道具(道具立て)などを紹介します。さらに、必要なキャンプ用品のチェックリスト(揃えるもの一覧表)もありますので、ぜひ参考にしてください。
記事本編
必ず揃えておきたい基本装備
キャンプを安全で快適に楽しむために、まずは必ず揃えておきたい基本装備(身につけるもの)を紹介します。これらは身の安全を守るために最低限必要なものばかりなので、後で紹介するキャンプ用品よりも優先して揃えるようにしましょう。
ヘッドライト
必ず揃えておきたい基本装備のひとつが「ヘッドライト」です。ヘッドライトは、頭に装着できるライト(照明)で、手に持たずに頭を振るだけで見たい方向を照らすことができます。頭に装着するため、両手が空いて作業がしやすくなります。夜の移動や手元が暗くなって作業するときは、ヘッドライトがあると便利です。
また、キャンプ場では周囲に街灯や照明が少なく、暗くなるのが思っているよりも早いため、暗くなる前から首に下げて準備して(身につけて)おきましょう。また、ヘッドライトには、充電式と電池式がありますが、どこでも入手しやすい電池式がおすすめです。
防寒着、レインウエア
キャンプ場は平地よりも気温が低く、昼と夜の寒暖差も大きいため、必ず「防寒着」を準備しておきましょう。暑い時期のキャンプでも、夜間や早朝は冷えることがあるため、羽織れる上着が1枚あると安心です。
また、キャンプ場(特に山)の天気は変わりやすいため、「レインウェア」も必要です。防水性と透湿性を兼ね備えたGORE-TEX(ゴアテックス)素材のレインウェアなら、雨だけでなく、ちょっとした防風や防寒対策にも利用できるのでおすすめです。
ファーストエイドキット
キャンプにアクシデントやケガは付きものです。キャンプ場の近くには病院が無い場合が多いため、ケガをしたときの応急処置に欠かせないのが「ファーストエイドキット(救急セット)」です。
ファーストエイドキットは、市販の常備薬や応急処置に必要な絆創膏(ばんそうこう、カットバン)やガーゼ、消毒液などをまとめた持ち運びに便利な救急セットです。キャンプやアウトドアに限らず、普段の生活や防災にも役に立つため、普段からぜひ備えておきたいアイテムです。
キャンプに必要なものと選び方
ここでは、これからキャンプをはじめる初心者に向けて、キャンプに最低限の必要なものや道具を紹介します。さらに、キャンプ用品の選び方も紹介しているので、ぜひキャンプの準備の参考にして下さい!
テント
キャンプに欠かせない道具のひとつが「テント」です。テントは種類が豊富で、見た目やデザインだけでなく、種類や構造によって用途や機能が異なります。キャンプで快適に過ごすためには、最適なテント選びが大切です。テントは、人数やキャンプスタイル、持ち運び(重さ)、居住性や設営のしやすさなどを考慮して最適なものを選びましょう。
また、テント内には荷物を置くため、定員で使うと狭く感じることがあります。そのため、テントを選ぶ基本として、テントの大きさは使用する人数よりも+1人分大きいものを選びましょう。
ファミリーキャンプの初心者には、居住性(居心地)がよく設営がしやすいドームテントがおすすめです。テントの詳しい種類と特徴については、下記の関連記事を参考にして下さい。
タープ
テントの次に欠かせない道具が「タープ」です。タープは日差しや雨を防ぎ、リビングのようにくつろげる空間を確保するためのものです。タープもテントと同様に、人数やキャンプスタイルなどを考慮して最適なものを選びましょう。
また、タープの大きさですが、ファミリーキャンプ(1~3人)では3~4m前後、グループ(4人以上)では5m前後が大きさの目安です。タープも使用する人数を考慮して、余裕のある大きさのものを選びましょう。
ファミリーキャンプの初心者には、シェルター性が高く設営がしやすいドーム状のスクリーンタープ、またはコンパクト・軽量で設営が簡単なヘキサタープがおすすめです。タープの詳しい種類と特徴については、下記の関連記事を参考にして下さい。
シュラフ(寝具)
「シュラフ」は、軽くてコンパクトに収納できるキャンプ用の寝具です。シュラフには二つ折りの布団のような形状の封筒型と、頭までかぶることができる形状のマミー型の2種類があります。また、シュラフには、夏用・冬用があるため、使う季節に合ったものを選ぶことが大切です。
シュラフには、メーカー推奨の使用温度が表示されており、その温度で使用すると寒く感じることもあるため、表示温度よりも5~10℃余裕のある(オーバースペック)のものを選びましょう。
キャンプの初心者には、寝やすさを重視して、動きやすく圧迫感が少ない封筒型がおすすめです。
スリーピングマット、コット
「スリーピングマット」は、シュラフの下に敷くマットです。スリーピングマットとシュラフ(寝袋)はセットで必要です。シュラフの下にスリーピングマットを敷くことで、地面の凸凹や寒さなどの影響を受けにくく、快適で寝心地が良くなります。スリーピングマットは素材や構造によって機能が異なります。
スリーピングマットには、発泡素材にアルミシートが貼られた発泡マット(よくある銀色のマット)や安価なウレタンマット、軽量で収納もコンパクトな空気で膨らむエアマットやインフレーターマット、断熱性やクッション性に優れたEVAマット(EVA : 軽量で弾力性がある発泡素材)などがあります。
キャンプの初心者には、取り扱いやすい主流の発泡マットやウレタンマットがおすすめです。ちなみに、発泡マットは2枚重ねて使うことで快適性が向上します。
「コット」は野外で使うベンチシートのような形状の携帯用ベッドです。地面とは完全に遮断されるので地面の影響を受けないため、特に冬場に効果を発揮します。さらに、使用しないときはベンチの代わりにもなります。スリーピングマットやコットを選ぶ時は、機能性はもちろんですが、自分の身体に合ったサイズのものを選ぶようにしましょう。
テーブル、チェア
「テーブル」や「チェア」もキャンプに欠かせない道具のひとつです。テーブルやチェアにも種類があり、食事や調理をする時に適したハイスタイル(高さが70cm前後)のものと、焚き火や読書などでゆったりくつろげるロースタイル(高さが35cm前後)のものがあります。
テーブルは高さが調節できるものが多くありますが、チェアは余裕があれば両方のスタイルのものを揃えたいところです。テーブルやチェアを選ぶ時は、テーブルは安定感、チェアはリラックス感を重視して選ぶのがおすすめです。
また、シーンや使い勝手はもちろんですが、重さや収納のコンパクトさなども考慮して選ぶようにしましょう。
ランタン(照明)
キャンプには明るさの確保だけでなく、雰囲気を演出する「ランタン(照明)」も欠かせません。ランタンは燃料によって種類があり、また、光量(明るさ)も異なります。ランタンを大きく分けると、ろうそくやガス(ガスカードリッジ)・液体燃料(ホワイトガソリンや灯油など)で炎をつくるランタンと、LED電球のランタンの2種類があります。
炎をつくるランタンは温かみと雰囲気があり、見ているだけでリラックスできます。しかし、お手入れや取り扱いが難しく、さらに、火を扱うためテント内では使用することができません(一酸化炭素中毒や火災の原因になる)。その点、LED電球のランタンは火を使わないため、場所を選ばす安全に使用することができます。
初心者には、取り扱いやすいLED電球のランタンがおすすめです。また、ランタンは予備も考慮して2個以上用意するようにしましょう。明るさの異なるランタンを使い、明るいランタンをテントやタープから少し離れた位置に置くことで、テントやタープの中に虫が寄ってこないようにすることができます。
バーナー、ストーブ
「バーナー」や「ストーブ」は、お湯を沸かしたり調理するために必要な道具です。バーナーやストーブには、ガス燃料式(ガスカードリッジ)と液体燃料式(ホワイトガソリンや灯油など)があります。
初心者には、取り扱いやすいガス燃料式がおすすめです。また、ガス燃料式には、OD缶(アウトドア缶)と家庭用でもよく使われるCB缶(カセットボンベ缶)があり、気温が10℃以上ある場所ではCB缶、気温が10度以下の場所ではOD缶が使用に適しています。ただし、缶に充填されているガスの種類によって使用できる温度が異なりますので、缶に表示されている使用温度を確認しましょう。
また、少し大きめの鍋やフライパンなどで調理する場合は、ごとくとガス缶が離れた分離型のバーナーが、ガス缶が過熱しないため安全です。
クーラーボックス
肉や魚、野菜などの食材や飲み物を冷やしておく(保管しておく)ために必要なのが「クーラーボックス」です。クーラーボックスにはハードタイプとソフトタイプがあり、一般的にハードタイプのクーラーボックスの方が、構造が頑丈で保冷性能に優れています。さらに、ハードタイプのクーラーボックスの断熱材にも種類があり、キャンプには断熱性能が高く価格もお手頃なウレタンフォームか発泡スチロールがおすすめです。
クーラーボックスの大きさは、2〜3人で2泊3日を過ごすキャンプの場合、50L前後のサイズが目安になります。その他にも、クーラーボックスに入れる「保冷剤」も必要です。クーラーボックスや保冷剤の詳しい種類や特徴、選び方については、下記の関連記事を参考にして下さい。
カップ
持ち手がついた金属製の「カップ」は、コップだけでなく鍋(煮炊き)やフライパン(焼き)、計量カップなど、多くの場面で活躍する万能アイテムです。カップは形状により、すり鉢状のシェラカップや寸胴なロッキーカップなどがあります。
また、素材にはステンレス、アルミ、チタンなどがあり、それぞれ軽さや耐久性、使い勝手が異なります。初心者には、一般の鍋にも使われているステンレスのカップがおすすめです。
■ ステンレス
重いが変形しにくい。価格もお手頃で調理にも使いやすい。フッ素加工なら焦げにも強いため、フライパンとしても使える。
■ アルミ
軽いが変形しやすい。価格は安価で調理にも使いやすい。湯わかし程度なら十分使える。
■ チタン
軽くて変形しにくい。価格は少し高め。熱伝導熱が悪い(熱が伝わりにくい)ため、調理には少し不向き。
クッカー
キャンプやアウトドアなど屋外で使う携帯用の調理器具が「クッカー(コッヘル)」です。クッカーには複数の鍋がセットになったフードクッカーと、個人用のパーソナルクッカーがあります。クッカーは持ち運びがしやすいように、重ねてコンパクトに収納できるようになっています。
また、カップと同じで、素材にはステンレス、アルミ、チタンなどがあり、それぞれ軽さや耐久性、使い勝手が異なります(それぞれの特徴については、カップの項を参考にして下さい)。
他にも、鍋やお皿、カップなどがセットになったクッカーセットがあります。これがあれば、1セットで調理から食事までまかなうことができます。さらに、お皿に着脱式のハンドルを別に購入して取り付ければ、フライパンとしても使えるのでおすすめです。
Point!自分でつくるクッカーセット楽しさ
キャンプに慣れてきたら、自分で種類の違う鍋やお皿、カップなどをコンパクトに重なるように組み合わせ、さらに内部にちょっとしたカトラリーや調理器具、バーナーなどを収納するなどして、自分だけのクッカーセットをつくるのも楽しいのでおすすめです。
お気に入りの鍋がピッタリ収まる=シンデレラフィット(シンデレラのガラスのくつのようにピッタリな様)する感覚を、ぜひ楽しんでください!
ウォータータンク
手や食器を洗ったり調理するのに必要な水を確保する(汲み置きする)ために「ウォータータンク」があると便利です。レバー式の水栓が付いたウォータータンクは、ワンタッチで水を出したり止めたりできるため、衛生的で使い勝手がよいのでおすすめです。
ウォータータンクの大きさは、2~3人のキャンプの場合、1日に約10L前後のサイズが目安になります。
調理器具、カトラリーグッズ
食事や調理には、お箸やスプーン、フォークなどの「カトラリー」や、包丁やまな板、お玉やフライ返しなどの「調理器具」が無くてはなりません。人数や調理するものに合わせて、適切なものを選びましょう。また、アウトドア用のカトラリーや調理器具には、折りたたんでコンパクトに収納できるものがあります。素材にはステンレスやシリコン、使い捨てできるプラスチックや割り箸などがあります。
初心者には、使い捨てできるプラスチックや割り箸がおすすめです。ゴミの削減や環境へ配慮するのであれば、使い捨てではなくステンレスやシリコンがおすすめです。しかし、キャンプ場で大量の洗剤を使って洗うのを控えるために、キャンプ場では除菌用ティッシュなどでよく拭き取るだけにして、自宅に帰ってから洗うようにしましょう。
Point!カトラリーや調理器具の上手な収納の仕方
カトラリーや調理器具を収納するときは、袋や網などに入れてまとめておくと便利です。包丁や刃物は、刃先で切ってケガをしないように、刃先を新聞紙などで包んで保護しましょう。
また、カトラリーや調理器具は、使いやすく持ち運びがしやすいように、ひとつの箱に入れてまとめておきましょう。また、箱の外からでも、どこに何があるのかわかるように、透明なプラスチックボックス(衣装ケース)などにまとめて入れておくのがおすすめです。
食材、飲み物
「食材」や「飲み物」は、過不足なく買うために、事前に必ず買い物リストをつくりましょう。また、自宅で食材の仕込み(カットや味付け)をしておけば、当日の調理時間の短縮や、キャンプに持って行く調理器具を減らすことができます。「調味料」は自宅にあるものを活用します。無ければ使い切りできる少量タイプのものを買うようにしましょう。
食材や飲み物は、キャンプ場の近くで買い揃えたのでも構いません。新鮮な地元の食材が手に入ることがあるのでおすすめです。
キャンプにあると便利なもの
キャンプで必要なもの以外であると便利なものには、以下のようなものがあります。これらは、自宅で使っているものを持ち込んだので構いません。また、細かいものは忘れ物や紛失を防ぐためにも、箱にまとめて持ち運びするようにしましょう。
Point!キャンプであると安心できるもの
キャンプ場によっては、トイレットペーパーだけでなく、トイレ自体がないところもあります。そこで、万が一のためにトイレットペーパーと携帯用簡易トイレ(非常用)があると安心です。
夏のキャンプにあると便利なもの
夏のキャンプでは、蚊などの虫対策に蚊取り線香や虫よけスプレーが必要です。また、熱中症対策や強い日差し(紫外線)から身体を守るため、クーラーボックスに入れる氷や保冷剤をいつもより多めに入れたり、日焼け止めや帽子、サングラスなどがあると安心です。
さらに、体拭き用のウェットティッシュやシートがあると快適に過ごすことができます。
冬のキャンプにあると便利なもの
冬のキャンプでは、夏のように虫を気にすることは少ないですが、しっかりとした防寒対策が必要です。十分な防寒着を用意しておき、ニット帽やイヤーマフ(耳当て)、手袋、マフラー(ネックウォーマー)、ホッカイロなどの防寒グッズがあると安心です。
さらに、湯たんぽがあると就寝時も暖かく快適に過ごすことができます。また、座布団やクッションがあるとイスに座る時やテント内で過ごす時に座面や地面から冷えないのでおすすめです。
キャンプスタイル別の必要な道具立て
これまで紹介した基本的なキャンプ用品を揃えれば、誰でもキャンプをはじめることができますが、キャンプには人数やメンバーによってスタイルがあり、必要な道具(道具立て)もそれぞれ異なります。
ソロ(1人)でのキャンプの場合、移動手段(車、バイクや自転車、徒歩など)にもよりますが、持ち運びできる道具の量やテントサイトを設営できる人数(労力)が限られるため、コンパクトで軽量かつ組み立てが簡単な道具を選ぶようにします。
カップル(2人)でのキャンプの場合も、基本的にはソロ(1人)と同じように、コンパクトで軽量な道具を持ち寄ります。
ファミリー(3〜4人)やグループ(5人)など人数が多いキャンプの場合は、道具が大型で量も多くなるため、それぞれが道具(自分のテントやタープ、道具類など)を持ち寄るようにします。さらに、キャンプでの過ごし方や楽しみ方によってアクティビティを充実させるようにします。
参考までに、詳しいテントの立て方やテントサイトのレイアウトについては、下記の関連記事を参考にして下さい。
はじめてのキャンプで注意すること
はじめてのキャンプの準備では、欲張り過ぎないことが大切です。はじめてのキャンプでは、やりたいことや持って行きたい道具がたくさんあります。しかし、慣れないテントの組み立てやテントサイトのレイアウト、調理、テント泊などに加え、荷物を出したりしまったり(片付けたり)、運んだりなど、やることが多く思っている以上に疲れてしまいます。さらに、天候や交通状況などによって、自分の思いどおりにならないことが多々あります。
そのため、キャンプに慣れないうちは、「今回はタープを組み立てる練習をしよう!」や「今回は焚き火やおいしいキャンプ飯に挑戦しよう!」など、小さいテーマや目標を設定して、経験を積みながら少しずつステップアップしていくのがおすすめです。
1度のキャンプにやりたいことをすべて詰め込んだハードなプランよりも、余裕を持ったプランの方が、きっと充実した時間になるかと思います。はじめてのキャンプでは、あまり欲張り過ぎないようにして、心に余裕を持って大自然の中でゆっくりとした時間を楽しみましょう。
Point!キャンプを楽しむコツ
どんなに道具を揃えたり入念に準備しても、はじめてのキャンプでは思うようにいかないことや失敗することが多くあります。キャンプ初心者が失敗するのは当たり前です。キャンプで最も大切なことは楽しむことです。キャンプでは心にゆとりをもって、その失敗さえも楽しみましょう。
キャンプに必要なものリストの紹介
ここまで紹介したキャンプに必要な道具をチェックリスト(一覧表)にまとめました。ぜひキャンプの準備をする時の参考にして下さい。
また、このチェックリストにあるものは、キャンプに必要な最低限の道具だけですが、これにキャンプスタイル(人数やメンバー)を考え、別に自分が必要なものをアレンジするなどして、キャンプに必要な道具の準備(道具立て)に活用してください!
失敗しないキャンプ用品の揃え方
キャンプ用品の揃え方は、アウトドアの基本である身の安全に関わるものから優先して揃えていくのがベターです。そして、次に寝室スペース(テント内)や居間スペース(タープ周辺)に必要なものなど空間(ジャンル)を分けて考え、それぞれに必要なものを少しずつ揃えていくのがおすすめです。
寝室スペースに必要なものは居住性(住み心地)や快適さに関わるものが多いため、どちらかというと便利さや雰囲気を演出するものが多い居間スペースに必要なものよりも優先が高くなります。
キャンプ用品のレンタルの活用
キャンプ用品は高価なものが多く、一度にすべて揃えようとすると大きな出費になってしまいます。しかも、買ったものが思っていたものと違っていたり、使い勝手が悪くあまり使わなかったりした場合、取り返しがつかないため後悔しています。そんな失敗をしないためにも、キャンプ用品のレンタルの活用がおすすめです。高価な道具を買う前に、まずはレンタルで使い勝手や使い心地などを確認することで、無駄な出費を抑え、納得できる道具を買い揃えることができます。
キャンプ用品に限らず、アウトドア用品のレンタルはキャンプ場やアウトドア用品専門店、またはインターネットのレンタルサイトなどで簡単に利用することができます。使い方も簡単で、基本的には借りたい道具を選んで、申し込みフォームに利用したい日と場所、支払いについての情報などを入力(記入)するだけです。キャンプ当日までに道具が手元に届くので、道具を使った後はきれいに掃除・片付けして送り返すだけです。キャンプ用品のレンタルはお手軽・簡単に利用できるので、初心者だけでなく気軽にキャンプを楽しみたい方にもおすすめです。
さらに、地方自治体によっては、野外活動・教育への推進や環境保全への取り組みを目的に、アウトドア用品を無料でレンタルしているところもあります。地域のそういった取り組みや制度があるのであれば、利用を考えるのもおすすめです。ぜひ、納得のいくキャンプ用品(相棒)選びの参考にして下さい。
この記事のまとめ
今回はキャンプに必要なものやキャンプ用品の揃え方、キャンプスタイル(人数やメンバー)別に必要な道具(道具立て)などを紹介しました。
今回紹介したキャンプ用品は、キャンプに必要な最低限のものだけですが、これにシーズンや日数、キャンプスタイル(人数やメンバー)などに合わせて、最適なものを加えて用意するようにしましょう。自分のキャンプのレベルやスタイルに合った適切なキャンプ用品を選んで、安全で快適なキャンプを楽しんでください!