初心者必見!キャンプ用のテントやタープの種類や特徴と選び方を解説!

キャンプ用のテントやタープの種類や特徴と選び方を解説!

キャンプをはじめようと思ったら、まず必要な道具がテントとタープです。しかし、「テントやタープの種類が多くてどれを選べばよいのかわからない?」や、「どれぐらいの大きさ(サイズ)がよいのかわからない?」など、テントやタープ選びでお悩みの方も多いのではないかと思います。また、なんとなく欲しいテントやタープはあるけれど、その使い心地(居住性など)や組み立て方に不安をお持ちの方もいるのではないかと思います。 

そこで、今回はテントやタープの種類や特徴、キャンプスタイル(人数やスタイル別)に最適なテントやタープの選び方を解説します。テントやタープ選びで役立つ基本的な知識をわかりやすく紹介しているので、これからキャンプをはじめたい方やテントやタープの購入をお考えの方は、ぜひ参考にして下さい。

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この記事の解説ポイント!
  • テントとタープの種類と特徴
  • 人数やスタイル別の最適なテントとタープの選び方
  • テントやタープ選びで失敗・後悔しない方法
 

記事本編

テントの代表的な種類と特徴

キャンプで最も重要なものといえばテントです。テントは種類が豊富で、見た目やデザインだけでなく、種類によって用途や機能が大きく異なります。快適なアウトドアライフを送るためには、最適なテント選び=道具選びが大切です。ここでは、テントの基本的な種類と特徴をメリットやデメリットも踏まえ解説します。

■テントの代表的な種類一覧

  • 山岳テント
  • ドームテント
  • ツールームテント
  • トンネルテント
  • ワンポールテント

山岳テントの構造と特徴

山岳テントは、構造がシンプルで軽量化が重視された小型のドームテントです。ソロでのキャンプに向いています。シンプルな構造なため、初心者でも組み立てやすく、また、軽量・コンパクトなので持ち運びも楽です。軽量化のために天幕が1枚のもの(シングルウォール)が多いですが、キャンプ用には天幕が2枚のもの(ダブルウォール)がおすすめです。また、山岳テントは主に登山などでの使用が想定されたテントであるため、軽量化のために幅が少し狭めに設計されています。そのため、定員よりも+1人分大きめのものを選ぶと、居住性が高く快適に過ごすことができます。

山岳テントの構造と特徴

ドームテントの構造と特徴

ドームテントは、構造が比較的シンプルで扱いやすい定番のテントです。カップルやファミリーなど、少人数のキャンプに向いています。初心者でも組み立てやすく、コンパクトなので持ち運びも比較的に楽です。前室があり、そこに荷物を置くことができるため、急な雨でも靴や荷物を守ってくれるので安心です。さらに、テント内の居住空間を広く使うことができるため、居住性も高く快適です。

ドームテントの構造と特徴

ツールームテントの構造と特徴

ツールームテントは、イメージとしてはドームテントとスクリーンタープが合体したようなテントです。ファミリーやグループなど、中~大人数のキャンプに向いています。寝室に広い前室(リビング)があるのが特徴で、居住性が高く、悪天候でも安心感があり、季節を問わず使用することができます。しかし、その分構造も複雑で重いため、持ち運びが少し大変です。さらに、テントをスムーズに組み立てるには、2~3人の協力とある程度の経験が必要になります。

ツールームテントの構造と特徴

トンネルテント の構造と特徴

トンネルテントは、ツールームテントと同じ二部屋構造のテントですが、基本的な構造がツールームテントとは大きく異なります。こちらも、ファミリーやグループなど、中~大人数のキャンプに向いています。トンネルテントは、アーチ状のメインポールを平行に組み立てる構造で、その内部に付属のインナーテントを吊るすトンネル(かまぼこ)のような形のテントです。また、このインナーテントを内部に吊らずに、シェルターとしても利用することもできます。構造は比較的に簡単なのですが、こちらも重いため、持ち運びが少し大変です。さらに、テントをスムーズに組み立てるには、2~3人の協力とある程度の経験が必要になります。また、縦に長く大型なテントであるため、区画が狭いキャンプ場では設営が困難な場合があるため注意が必要です。

トンネルテントの構造と特徴

ワンポールテント の構造と特徴

ワンポールテントは、支柱となるポールを中央に1本立てた円錐形のかわいらしいテントです。ティピーテントとも呼ばれます。サイズは様々で、ソロキャンプ向きの1~2人用の小型サイズから、5人以上の大型サイズのものまであります。構造も簡単なため、初心者でも組み立てやすく、コンパクトなので持ち運びも比較的に楽です。しかし、天幕が傾斜しているため、同じ高さの他のテントよりも圧迫感があります。さらに、中央にポールが立っているため、ポールが邪魔で他のテントと比べて床面のレイアウトに自由度がありません。また、前室が無いため、悪天候(雨)では靴の収納場所に困る上、雨が内部に降り込みやすい構造になっています。

ワンポールテントの構造と特徴

人数やスタイル別のテントの選び方

キャンプは、人数やメンバーによってスタイルが異なります。テントは、基本的にはキャンプする人数に合わせて種類やサイズを決める必要があります。ここでは、人数やスタイル別のテントの最適な選び方について解説します。

人数やスタイル別のテントの選び方一覧表

Point!テントの大きさを決めるときの基本

テントを選ぶときの基本として、テントの大きさは使用する人数+1人分大きめのものを選びましょう。テントは内部に荷物を置くことが想定されるため、定員でテントを使うと狭く感じることがあります。そのため、テントは表記の定員よりも余裕を持って選ぶようにしましょう。

テントの大きさを決めるポイント!

テントの大きさ(サイズ)= 使用する人数+1人分大きめのものを選びましょう

 

ソロ(1人)におすすめのテント

ソロ(1人)でキャンプする場合、山岳テントがおすすめです。軽量・コンパクトなので持ち運びが楽です。そして、シンプルな構造なため、1人でもスムーズに組み立てることができます。

ソロ(1人)に最適なテント

軽量・コンパクトな山岳テントがおすすめ!

カップル(2人)におすすめのテント

カップル(2人)でのキャンプには、ドームテントがおすすめです。軽量・コンパクトなので持ち運びが楽です。そして、シンプルな構造なため、2人でならスムーズに組み立てることができます。さらに、居住性も高く、快適に過ごすことができます。移動手段が自動車ではなく、徒歩やバイク・自転車の場合は、居住性は少し低下しますが、持ち運びやすい2人用の山岳テントもおすすめです。

カップル(2人)に最適なテント

軽量・コンパクトで居住性の高いドームテントがおすすめ

ファミリー(3~5人)におすすめのテント

子どもを連れたファミリー(3~5人)でのキャンプには、ドームテントツールームテントがおすすめです。ツールームテントの場合、広い前室があるため、そこで食事をしたりくつろいだりすることができます。さらに、急な天候不良でも安心して過ごすことができます。また、ドームテントにする場合は、別にタープを用意するのがベターです。

■ツールームテントの場合

道具(テントとタープ)が一緒で重いため持ち運びが不便です。しかし、テントとタープの設置が同時にできるため設営時間が短縮できます。

■ドームテント+タープの場合

道具(テントとタープ)が別れているため持ち運びが便利です。さらにレイアウトの自由度も高く、好みのテントサイトを設営することができます。

ファミリー(3〜5人)に最適なテント

広い全室があるツールームテントか、ドームテント+タープの組み合わせがおすすめ

初心者のファミリーキャンプに最適なテント

初心者のファミリーキャンプでおすすめのテントは、ツールームテントです。ツールームテントであれば、テントとタープの購入が一度で済むため、初心者でもテントやタープ選びに迷うことがありません。ドームテント+タープの方がツールームテントよりも汎用性が高く使い勝手も良いのですが、特にオートキャンプ場でのキャンプがメインであるならば、ツールームテントでも充分です。

また、ツールームテントの場合、テントとタープの設置が同時にできるため、組み立てには多少の経験(慣れ)が必要ですが、初心者にとって大きな懸念である設営時間を短縮することができます。さらに、区画内のレイアウトをあれこれ考える必要もないため、初心者でも取り扱いやすいです。

ファミリーキャンプに最適なおすすめのテントを紹介!

初心者のファミリーキャンプに最適なテント

初心者でも取り扱いやすいツールームテントがおすすめ!

グループ(5人以上)におすすめのテント

友人や複数ファミリーのグループ(5人以上)でのキャンプには、グループ別のプライベートテントとして、ドームテントツールームテントを複数用意するのがおすすめです。また、集合して食事やくつろいだりする集会場(公共空間)の設営に、テントとは別に大型のタープを用意するようにしましょう。子どもが多い場合は、小型のワンポールテントなど、子どもの遊び用のテントを用意するのもおすすめです。

グループ(5人以上)に最適なテント

ツールームテント・ドームテント複数+タープ(公共空間用)の組み合わせがおすすめ!

タープの種類と特徴

キャンプでテントの次に重要な道具がタープです。タープは、リビングのようにくつろげる空間を確保するために設置するもので、キャンプ以外にもバーベキュー(BBQ)などの屋外でのアクティビティに無くてはならない道具です。タープもテントと同様に種類が豊富で、見た目やデザインだけでなく、種類によって用途や機能が大きく異なります。

タープには、レクタ(長方形)、スクエア(正方形)、ヘキサ(六角形)・・・など、天幕の形状によりさまざまなタイプのものがあり、一見種類が複雑なように見えます。

しかし、タープを大きく分けると、自立するタイプ(自力式タープ)自力しないタイプ(非自立式タープ)の2種類に分けることができます。ここでは、まず基本的なタープの形状や構造と、それぞれの特徴をメリットやデメリットも踏まえ解説します。

タープの種類と特徴の比較表

非自立式タープ(自立しないタイプ)

非自立式タープは、レクタ(長方形)、スクエア(正方形)、ヘキサ(六角形)など、さまざまな形状の天幕があります。この天幕の形状によって使い勝手が異なりますが、非自立式タープの大きな特徴として、設営の自由度が高く、ポールの立て方やペグの位置などの工夫次第で、いろいろなレイアウトを楽しむことができます。しかし、天幕の多角形の角が増える程、ロープやペグの数も増えるため、タープの設置に時間がかかります。

また、非自立式タープは開放感はありますが、シェルター性は高くありません。そのため、プライバシーの確保や虫の侵入、風雨の降り込みが問題となります。さらに、地面の状態により、例えば海で地面が砂の場合や河原で石が多い場合など、ペグの打ち込みが難しい場所では、タープの設置も困難になります。

非自立式タープの設置には、ある程度の知識と経験が必要になります。非自立式タープは、キャンプにある程度慣れ、独自のテントサイトのレイアウトを楽しみたい方などにおすすめです。

非自立式タープの構造と特徴

ヘキサタープの構造と特徴

天幕の形状が六角形(ヘキサ)のタープです。2本のポールで立ち上げます。軽量で収納もコンパクト、設営や撤収がしやすく、少人数に最適なタープです。ポールを追加することで、張り方をアレンジすることもできます。また、高さを変えたりテントと連結させたりなど、スタイルに応じて張り方のアレンジを楽しめるのも魅力です。

スクエア、レクタタープの構造と特徴

天幕の形状が正方形(スクエア)、長方形(レクタ)のタープです。スクエアタープは4本のポール、レクタタープは6本のポールで立ち上げるのが基本的です。ポールを追加することで、張り方をアレンジすることもできます。ヘキサタープよりも広い面積の日陰をつくることができるため、大人数に最適のタープです。また、ヘキサタープ同様にスタイルに応じて張り方をアレンジを楽しめるのも魅力です。しかし、ポールの必要本数が多い分、ヘキサタープよりも設営や撤収に少し時間がかかります。

ウイングタープの構造と特徴

天幕の形状が風を通しやすい羽を広げたようなタープです。2本のポールで立ち上げます。日陰になる面積は少ないですが、軽量コンパクトで風に強く、設営や撤収がしやすいのが特徴です。軽量化や携帯性を重視するソロ(1人)に最適なタープです。

自立式タープ(自立するタイプ)

自立式タープは、テントのようにポールを通して立てるタイプや、ワンタッチで立ち上がるタイプ、収束型(折りたたみ型)のフレームを開くだけで立ち上がるタイプなどさまざまあります。自立式タープを大きく分けると、ワンタッチタープ(開放型)とスクリーンタープ(シェルター型)に分けることができます。

自立式タープの設置は、設置する場所の地面の状態をあまり気にする必要がありません。また、自立式タープは非自立式タープと比べて重さがあり収納サイズも大きいですが、組み立てが簡単なため、キャンプ初心者におすすめです。

自立式タープの構造と特徴

ワンタッチタープ(開放型)の構造と特徴

ワンタッチタープは、収束型のフレームを開いて、そのフレームに天幕をかぶせて組み立てるタープです。他にも、天幕とフレームが一体になっていて、フレームと天幕を一緒に開くだけで組み立てるタイプもあります。組み立てが簡単なため、ベテランはもちろん初心者にもおすすめです。スクリーンタープに比べて開放感はありますが、虫の侵入や風雨の降り込みを防ぐことができません。しかし、ワンタッチタープには、サイドスクリーンを取り付けられるタイプがあり、プライバシーの確保や、虫の侵入や風雨の降り込みを防ぐことができます。また、雨天時には天幕に雨水がたまることがあるため、注意が必要です。

スクリーンタープ(シェルター型)の構造と構造

スクリーンタープは、ワンタッチタープほどの開放感は得られませんが、シェルター性が高く、プライバシーの確保や、虫の侵入や風雨の降り込みを防ぐことができるため、悪天候でも安心感があります。また、側面にメッシュパネルを搭載しているため、通気性を確保しつつ、虫の侵入を防ぐことができます。なお、スクリーンタープの形状はテントによく似ていますが、あくまでも日差しや風雨を防ぐためのものであるため、就寝には適しません。

人数やスタイル別のタープの選び方

タープの選び方も、テントと同様にキャンプの人数やメンバーに合わせて決める必要があります。タープの種類については、使い勝手や好みで選んだのでもよいですが、基本的に人数が多くなるほど、タープはサイズの大きいものを選ぶ必要があります。

タープの大きさは、ファミリーキャンプ(1~3人)では3~4m前後、グループ(4人以上)では5m前後が大きさの目安です。タープを使用する人数を考慮して、余裕のある大きさのものを選びましょう。

タープを選ぶポイント!

人数に応じて大きめのものを選びましょう!

初心者におすすめのタープ

キャンプ初心者には、非自立式タープのヘキサタープか、自立式タープのスクリーンタープ(シェルター型)がおすすめです。どちらも短時間で簡単に設営や撤収ができるため、初心者でも取り扱いしやすく、さらに、使い勝手も良いため便利で楽です。

初心者におすすめのタープ

初心者でも取り扱いやすく、使い勝手も良いヘキサタープか、スクリーンタープがおすすめ!

 

レンタル活用で後悔しない道具選び

ここまでで、テントとタープの種類や特徴、最適な選び方がある程度わかったのではないかと思います。それでは、早速、テントとタープなどの道具を買ってそろえていきましょう!・・・とその前に、キャンプで使う道具(アウトドア用品)はとても高価なため、すべて揃えると大きな出費になります。しかも、購入したものが思っていたものと違っていたり、あまり使わなかったりした場合、取り返しがつかないため後悔してしまいます。

そんな失敗をしないためにも、初心者は、まずは道具のレンタルを考えてみるのもよいでしょう。高価な道具を買う前に、まずはレンタルで試してみて、それで問題がなければ、道具の購入を検討するのがおすすめです。道具のレンタルを活用することで、無駄な出費を抑えるだけでなく、納得できる道具を買いそろえることができます。

道具(アウトドア用品)のレンタル利用のやり方

キャンプの道具に限らず、アウトドア用品のレンタルは、キャンプ場やアウトドア用品の専門店などで簡単に利用することができます。また、最近ではインターネットでも簡単・お手軽に道具のレンタルが利用できます。レンタルサイトの申し込みフォームに、借りたい道具を選んで利用したい日と支払いについて入力するだけで、キャンプ当日までに道具が手元に届くという流れです。

さらにおすすめなのが、実は、地方自治体によっては、野外活動・教育への推進や環境活動への取り組みなどを目的に、キャンプの道具を無料でレンタルしてくれるところがあるようです。地域のそういった取り組みや制度があるのかを調べ、利用するのもおすすめです。ぜひ、納得のいく道具(相棒)選びの参考にしてください。

アウトドア用品のレンタルの利用!

道具(アウトドア用品)を買う前に、レンタルでの利用がおすすめ!

テントとタープの選び方のまとめ

今回はテントとタープの種類や特徴、人数やスタイル別の選び方などを解説しました。テントやタープはキャンプに欠かせない道具です。キャンプを快適に過ごすためには、適切な道具を選ぶことが大切です。

しかし、キャンプは道具だけでなく、正しいテントの張り方やテントサイトの設営方法などの知識も不可欠です。さらに、キャンプだけでなくアウトドアでは突然のケガやアクシデントはつきものです。それらのトラブルにも備えておかなければなりません。キャンプをする前に、それらについても十分に調べておき、基本的な知識を身に付けておくようにしましょう。

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自分のキャンプのスタイルやレベルに合った適切な道具を選んで、安全に楽しくキャンプを過ごしてくださいね。自然の中で思い思いの時間を過ごしたり、大切な人とのかけがえのない時間を過ごしたりして、非日常を大いに満喫しましょう!

適切なテントやタープなどの道具を選んで快適なキャンプを楽しみましょう!