キャンプやアウトドアでは様々なアクシデントがつきものです。また、キャンプ中などにケガをした時は、近くに病院が無い場合が多いため、慌ててしまうことが多いものです。そこで、今回はキャンプやアウトドアでよくある熱中傷や擦り傷などのケガと応急処置の方法、さらに緊急時に役に立つおすすめのファーストエイドキット(救急セット)を紹介します。
正しい応急処置の方法を知っていれば、緊急時にも慌てずに冷静な対応を取ることができます。さらに、ファーストエイドキット(救急セット)があれば、キャンプやアウトドアに限らず、普段の生活や災害での緊急時にも役に立ちます。特に小さい子どもがいる場合、緊急時にも冷静に対処できるように、家族が正しい応急処置の方法について知っておきましょう。
記事本編
キャンプやアウトドアでよくあるケガと応急処置の方法
ここでは、キャンプやアウトドアでよくある熱中傷や擦り傷、虫刺されなどのケガと応急処置の方法についてご紹介します。注意として、ここでの応急処置とは、病院に行くまでの急場の間に合わせに、とりあえず施す処置や手当てのことです。
応急処置は、ケガなどをして医師に診てもらうまでの間に行う対処であるため、その後は医師による治療(受診)が必要です。キャンプやアウトドアに限らず、普段の生活や災害での緊急時にも冷静に対処できるように、日頃から正しい応急処置の方法について知っておきましょう。
■ キャンプやアウトドアでよくあるケガの一覧
- 熱中症
- 擦り傷・切り傷
- 火傷(やけど)
- 虫刺され(ハチ、ムカデ、毒ヘビなど)
- 打ち身・ねんざ
- 骨折 など
熱中症の応急処置
夏のアウトドアでは、特に熱中症に注意が必要です。日中に激しく動き回り、その後からだの不調を感じたら熱中症の可能性があります。少しでも不調を感じたら、日陰の涼しい場所へ移動し、楽な姿勢でスポーツドリンクなどを飲んで水分をしっかり補給しましょう。また、冷やしたペットボトルや氷袋(保冷剤)をタオルで巻いて、頭部や首まわり、わきの下など太い血管が通る場所に当てて身体を冷やしましょう。熱中症予防には、こまめな水分補給が大切です。不調が長時間続く場合や、自力で水分がとれないほどぐったりしていたら、すぐに病院へ行きましょう。
擦り傷・切り傷の応急処置
傷口に付いた土や砂などの汚れをきれいな水で洗い流し、清潔なガーゼなどで傷口を圧迫して止血します。ティッシュペーパーは、傷口に繊維が残るので避けましょう。出血が少ない場合や傷口が小さければ、絆創膏(ばんそうこう、カットバン)でも問題ありません。出血が多い場合は、傷口より心臓側の動脈(脈を感じるところ)を布やヒモなどで軽くしばり圧迫して止血します。この時、傷口を輪ゴムでしばると、うっ血し、神経を痛めるなどの循環障害を起こす可能性があるため避けましょう。傷口を心臓より高い位置にするのも止血に有効です。傷口が大きい場合や深い切り口、さびた釘や枝が刺さった傷、動物に噛まれた場合などは、すぐに病院へ行きましょう。
擦り火傷(やけど)の応急処置
火傷した部分をきれいな水や氷袋(保冷剤)などですぐに冷やします。衣類の上から火傷した場合は、無理に脱がずに衣類ごと患部を水につけて冷やします。無理に衣類を脱がそうとすると、衣服が張りついて火傷した部分を傷めてしまうので避けましょう。また、冷やす時は水ぶくれや火傷した部分を傷めないように注意しましょう。変色や水ぶくれがひどい場合は、すぐに病院へ行きましょう。
虫刺されの応急処置
虫刺されの場合、刺された虫によって応急処置の方法が異なります。まずは慌てずに刺された虫や傷口をよく確認し、冷静に対処するようにしましょう。
■ ハチ、アブなどの場合
ポイズンリムーバーで毒液を吸引します。ポイズンリムーバーが無い場合、毒を絞り出すようにしっかりと水で洗います。傷口にかゆみや腫れがある場合、かゆみ止めを塗り濡れたタオルなどで冷やしましょう。それでも傷口が悪化する場合は、すぐに病院へ行きましょう。
■ スズメバチ、ムカデ、毒ヘビなどの場合
ムカデやマムシなどの毒をもつ虫に噛まれたときは、ハチ、アブなどの場合と同様にポイズンリムーバーで毒液を吸引します。ポイズンリムーバーが無い場合、毒を絞り出すようにしっかりと水で洗います。そして、噛まれた傷口より心臓側を布やヒモなどで軽くしばり、噛まれた部分を心臓の高さよりも下にして全身に毒がまわるのを遅らせます。その後、すぐに病院へ行きましょう。
打ち身・ねんざの応急処置
腫れや痛みの程度を確認し、強く打ったところを布やテーピングで固定して冷やします。強く打ったところをなるべく動かさないようにして、腫れや痛みが治まるまで安静にしましょう。それでも腫れや痛みが続いたり、手や足がつけない程の痛みの場合は、骨折が疑われるため、次の骨折の応急処置を施します。
骨折の応急処置
骨が変形していたり、手や足がつけない程の痛みがあるときは骨折が疑われます。強く打ったところをそえ木で固定して冷やします。そえ木には傘や釣り竿、バット、丸めた段ボール紙などが利用できます。腕の骨折の場合は、布や三角巾で首から吊るして固定します。その後、すぐに病院へ行きましょう。
応急処置に役立つファーストエイドキット(救急セット)
キャンプ中などにケガをした時は、近くに病院が無い場合が多いため、急なケガの応急処置に欠かせないのが「ファーストエイドキット(救急セット)」です。ファーストエイドキットは、市販の常備薬や応急処置に必要な絆創膏(ばんそうこう、カットバン)やガーゼなどをまとめた持ち運びに便利な救急セットのことです。
キャンプやアウトドアに限らず、普段の生活や災害時にも役に立つため、普段からぜひ備えておきたいアイテムです。ここでは、ファーストエイドキットに入れておくもの(基本アイテム)や、入れておくと便利なもの、さらに市販されているおすすめのファーストエイドキットを紹介します。
ファーストエイドキットに入れておくもの
ファーストエイドキットに入れておくもの(基本アイテム)や入れておくと役に立つものは以下の通りです。ファーストエイドキットには、保険証のコピーを入れておくと安心です。
これに、常備薬を加えたり、中身を入れ替えたりして自分が使いやすいようにカスタマイズしたり充実させるのがおすすめです。ただし、ファーストエイドキットには、携行しやすいように応急処置に欠かせない必要最低限のものだけを入れておくようにしましょう。
市販されているおすすめのファーストエイドキットの紹介
上で紹介したファーストエイドキットに入れておくものを、最初からすべて揃えるのはかなり大変です。また、何から揃えたらいいのかわからない人には、市販のセットになっているファーストエイドキットを購入するのがおすすめです。しかし、市販のファーストエイドキットは種類が多い上に、商品によって中身もさまざまであるため、どれを選べばよいのか迷ってしまいます。
そこでおすすめなのが「OHKEY」のファーストエイドキットです。OHKEYのファーストエイドキットは、お手頃な価格で内容が充実しているため、家庭用であればこれ一つでも十分です。OHKEYのファーストエイドキットは、Amazonや楽天市場の上位に必ず表示される程の人気の商品です。収納ケースやジッパーもしっかりしており、中身をコンパクトに収納できるので持ち運びしやすく、キャンプやアウトドアはもちろん災害時の備えとしてもおすすめです。
また、OHKEYのファーストエイドキットはそのままでも役に立ちますが、セットに常備薬を加えたり、中身を入れ替えたりしてカスタマイズしたり充実させるのもおすすめです。万が一の場合に備え、日頃からファーストエイドキットを備えておきましょう。
この記事のまとめ
今回は、キャンプやアウトドアでよくある熱中傷や擦り傷などのケガと応急処置の方法、さらに緊急時に役に立つおすすめのファーストエイドキット(救急セット)を紹介しました。今回紹介した応急処置の方法やファーストエイドキットは、キャンプやアウトドアに限らず、普段の生活や災害時にも役に立ちます。
最近では、キャンプやアウトドアの人気が高まり、その分アクシデントによるケガも多く発生しています。大切な家族や友人たちとの楽しい時間を安心して過ごせるように、正しい応急処置の方法を身に付け、キャンプやアウトドアへは必ずファーストエイドキットを持って行くようにしましょう。