Instagram (インスタグラム)を運営するMeta(メタ , 旧称Facebook社)は2023年7月5日(米国時間)に「Threads(スレッズ)」というテキストをメインに情報交換・共有する新たなSNSアプリをリリースしました。
このThreadsとはどういったSNSアプリなのでしょうか?また、同様のSNSアプリである「X(Twitter(ツイッター))」とは何が違うのでしょうか?
今回は、このThreadsの特徴やX(Twitter)との違い、そして登録方法や使い方などについて詳しく解説します。
- Threads(スレッズ)とは?
- Threadsの特徴について
- ThreadsとX(Twitter)の主な違い
- Threadsの登録方法(手順)
- Threadsの基本的な使い方(操作方法)
- Threadsを使う上での注意点
- Threadsの効果的な活用方法
- Threadsの今後の動向について(予想)
- この記事のまとめ
記事本編
Threads(スレッズ)とは?
Threads(スレッズ)とは、Instagram (インスタグラム)を運営するMeta(メタ , 旧Facebook社)がリリースした新たなSNSアプリです。
Instagramが画像や写真をメインに情報交換・共有するアプリであるのに対し、Threadsはテキストをメインに情報交換・共有するアプリです。Threadsのイメージとしては、X(Twitter)の仕様に近いアプリとなっています。
■ThreadsとInstagramの特徴(主な違い)
- Instagram∶画像や写真をメインに情報交換・共有するアプリ
- Threads∶テキストをメインに情報交換・共有するアプリ
さらに、Instagramを運営するMeta がリリースしたアプリであるため、Instagramのアカウントを使ってログインすることができ、さらにThreadsをInstagramと連携して使うことができます。
■Threadsについて(引用)
Instagramは、世界中の何十億もの人々が写真や動画を通じてつながっているプラットフォームです。
利用者が自分のアイディアを表現できるポジティブでクリエイティブな場を作るために、Instagramの強みを活かしながら、さらにテキストでの共有を取り入れたのがThreadsです。
ThreadsでもInstagramと同じように、興味関心が近い友達やクリエイターをフォローし、つながることができます。
Threadsの特徴について
現在(2023年8月上旬頃)、Threadsはスマホのみ利用することができるSNSアプリであり(現在、PCは使用不可)、iPhone(iOS)とAndroidでアプリがリリースされています。
ThreadsはiPhone(iOS)とAndroidでアプリがリリースされており、さらに2023年8月25日頃からWebブラウザ版がリリースされ、スマホだけでなくPCでも利用できるようになりました!もちろん日本語にも対応しているため、日本語で簡単に使うことができます。
Threadsはテキストをメインに情報交換・共有するアプリであり、基本的にはX(Twitter) とほとんど同じ感覚(使用感)で使うことができます。
Threadsには、Instagramのアカウントを使ってログインすることができ、Instagramと連携して使用することができます。そのため、Threadsを使用するにはInstagramのアカウントが必須です。
Threadsは、テキストであれば最大500文字を投稿(ポスト)することができ、もちろんリンク(URL(サムネイル付))の投稿も可能です。さらに、画像・写真は最大10枚、動画なら最大5分の投稿ができます。
■Threadsの用語一覧(参考)
- フィード(タイムライン(ホーム画面))
- ポスト∶投稿(ツイート)
- リプライ∶返信(リプ)
- リポスト∶再投稿・拡散(リツイート(RT))
- クオート∶引用(引用リツイート(RT))
Threadsはフィード(タイムライン(ホーム画面))が「おすすめ表示」であるため、フォローしたユーザーの投稿だけを表示することができません。
Threadsのフィード(タイムライン(ホーム画面))は、これまではフォローしている人とおすすめの人の投稿が混在した「おすすめ表示」だけでしたが、2023年8月25日頃から「フォローしている人だけを表示」が選べるようになりました。
Threadsならではの特徴としては、Instagramとの連携が可能であるため、シェアボタンから直接Instagramのストーリーズやフィードに投稿することができます。
しかし、現在(2024年10月)、他のユーザーに非公開で直接メッセージを送る「ダイレクトメッセージ(DM)」の機能はありません。そのため、相手にダイレクトメッセージを送るには、一度、Instagramへ移動して、そちらからメッセージを送る必要があります。
ThreadsとX(Twitter)の主な違い
ThreadsはX(Twitter)に仕様が似たアプリとなっており、細かい部分でいくつか違いはありますが、基本的にはX(Twitter)とほとんど同じ感覚(使用感、操作)で使うことができます。
ThreadsとX(Twitter)の特徴には、主に以下のようなの違いがあります。
■ThreadsとX(Twitter)の比較一覧
アプリ名 | Threads(スレッズ) | X(Twitter)無料版 |
---|---|---|
対応デバイス | iPhone(iOS)、Android | iPhone(iOS)、Android |
日本語対応 | ◯(対応) | ◯(対応) |
投稿できる文字数 | 500文字まで | 140文字まで |
投稿できる画像数 | 10枚まで | 4枚まで |
投稿できる動画の時間 | 5分まで , GIF◯(可能) | 2分20秒まで , GIF◯(可能) |
DM(ダイレクトメッセージ) | ✕(不可) | ◯(可能) |
#ハッシュタグ | ✕(不可) | ◯(可能) |
検索機能 |
ユーザー名、キーワード検索 |
ユーザー名、キーワード、 |
タイムライン(ホーム画面) |
フォローしているアカウント おすすめ表示(自動) |
フォローしているアカウント |
その他の特徴 | PC対応 投稿後の編集が不可 リプライ、リポスト、クオート Instagramのアカウントが必須 |
PC対応 投稿後の編集が可能 リプ、リツイート、引用リツイート |
ThreadsとX(Twitter)の大きな違いですが、Threadsはフィードがおすすめ表示だけであるため、フィードにフォローしたユーザーの投稿を表示することができません。
ThreadsとX(Twitter)の大きな違いですが、Threadsにはトレンドトピックのフィードが無いため、人気の話題を表示したり追跡する機能がありません。
一見不便なように思えますが、これにより、フィードにはフォローしているアカウントの投稿以外にも、ユーザーの興味や関心に基づく投稿が多く流れる(表示される)ため、新たな発見や出会いの機会を増やすことができます。
これこそがThreadsのプラットフォームの大きな特徴であり、開発者の目的(狙い)でもあると言えます。
Threadsの登録方法(手順)
ThreadsはiPhoneとAndroidがリリースされており、さらに日本語にも対応しているため登録方法はとても簡単です。
Threadsの登録方法(はじめ方)は、以下のような手順になります。
■Threadsの登録方法(手順)
- Threadsのアプリのインストール
- ThreadsにログインするInstagramのアカウントの選択
- プロフィールの設定
- プライバシーの設定
- Threadsでフォローするアカウントの選択
- 利用規約への同意
Step1.Threadsのアプリのダウンロード
まずは、お使いのスマホのOSに対応したアプリをアプリストアからダウンロードします。
Step2.ThreadsにログインするInstagramのアカウントの選択
ダウンロードしたアプリを開き、ログインするInstagramのアカウントを選択します。nstagramでログインしている場合、Threadsでログインするアカウントが表示されるため、アカウント名を確認して「Instagramでログイン」をタップします。
別のアカウントでログインしたい場合は、「アカウントを切り替える」から別のアカウントを選択するか、「他のInstagramアカウントにログイン」でアカウントの変更が可能です。
Step3.プロフィールの設定
Instagramのプロフィール情報をThreadsでそのまま使用する場合は「Instagramからインポート」を選択し「次へ」をタップします。
Threadsのプロフィール情報を新たに設定したい場合は、名前、自己紹介、リンク、プロフィール画像などを入力して「次へ」をタップします。
Step4.プライバシーの設定
Threadsのプライバシーの設定として、アカウントの公開範囲を設定します。「公開プロフィール(すべての人が閲覧可能)」または「非公開プロフィール(承認済みのフォロワーのみ閲覧可能)」を選択して「次へ」をタップします。
Step5.フォローするアカウントの選択
Instagramでフォローしている人をThreadsでもフォローすることが可能です。Threadsでフォローするユーザーを選択し、「次へ」をタップします。
Step6.利用規約への同意
最後に、利用規約を確認し、「Threadsに参加する」をタップします。
Threadsの基本的な使い方(操作方法)
ThreadsはX(Twitter)とほぼ同じ仕様・インターフェースであるため、使い方(操作方法)は基本的にはX(Twitter)と大きく変わりません。
新しく投稿することはもちろん、他のユーザーの投稿に対して「いいね」や返信(リプ)、再投稿・拡散(リツイート)、引用(引用リツイート)などのアクションをすることができます。
そのため、X(Twitter)の操作に慣れた人なら、すぐに使いこなすことができます。
また、Threadsの特徴として、ThreadsはInstagramと連携して使うことができるため、シェアボタンから直接Instagramのストーリーズやフィードに投稿することができます。
Threadsを使う上での注意点
ThreadsのアカウントはInstagramのアカウントと共有であるため、プロフィールや投稿内容といった情報が、Instagram と完全に紐づいてしまう(連携してしまう)ことに注意が必要です。
Threads を使用する際は、Instagramに紐づいていることを認識し、最近問題が頻発している炎上などのトラブルに発展しないように、投稿する内容に注意することが大切です。
また、Threadsのアカウントを削除しようとする場合、Instagramのアカウントも削除されてしまうため、特に注意が必要です。
ThreadsをInstagramのアカウントと分けて使いたいのであれば、新たに別のInstagramのアカウントを用意する必要があります。
(関連記事)Instagramを誰にも知られずに使う方法(見るだけOK)
Threadsの効果的な活用方法
Threadsは、そのシンプルな機能とInstagramとの高い連動性などから、今後、X(Twitter)に並ぶ人気のSNSに進化・拡大していく可能性があります。
実際、Threadsを利用しているユーザーや企業は急激に増えています。その中には、ThreadsをInstagramのブランディングだけでなく、自身の運営するWebサイトやブログへの集客、マーケティングなどに効果的に活用しているユーザーも多く見られます。
ここでは、現時点(2024年10月時点)のThreadsの主な機能から、Instagramのフォロワーの増加にも繋がるThreadsの効果的な活用方法をいくつか紹介します。
新たなユーザーに出会う(見つけてもらう)
Threadsにはハッシュタグ(#)の機能やトレンドトピックのフィードが無いため、フィードにフォロー外のユーザーの投稿がどんどん流れます(表示されます)。
これはフォローしているアカウント以外にも、ユーザーの興味や関心に基づく投稿を表示をすることによって、新たな発見や出会いの機会を増やすためです。
つまり、自分の投稿も興味や関心の近いフォロー外のユーザーに発見されやすくなるため、多くのユーザーとの出会いの機会が増えます。
Threadsで出会った新たなユーザーに自分のInstagramへ来てもらい、そこでフォローしてもらえるチャンスを増やす(認知拡大)ことができます。
Instagramをブランディングする
Threadsには、ボリュームの大きいテキストや画像・動画などの投稿が可能です。そのため、Threadsを自分の日記や記録用(ルックブック、お料理のレシピ、映画のレビューなど)として使うこともできます。
もちろん、ThreadsでInstagramでの投稿の詳しい説明や補足をして自分のアカウントをブランディングすることで、ユーザーへの訴求力を高める使い方をすることもできます。
自分のWebサイトやブログに来てもらう(集客)
Threadsでは簡単にリンク(URL)を投稿をすることができます。投稿したリンクには、X(Twitter)と同じ様にWebサイトやページのタイトルやサムネイル画像などの情報(リンクカード)が表示されるようになっています(OGP機能)※。
【補足】OGP(Open Graph Protocol)機能について
投稿したリンクにWebサイトやページのタイトルやサムネイル画像などの情報(リンクカード)が表示される機能。投稿したリンクの内容がわかりやすくなるため、効果的にユーザーの興味や関心を惹くことができる。
これにより興味や関心が近いユーザーに自分が運営するWebサイトやブログへ来てもらいやすくなるため、多くの人に見てもらう(集客する)ことができます。
他のユーザーとコミュニケーションする
Threadsでは、フォロワーだけでなく他のユーザーに対して呼びかけやアクションを促す投稿やアンケートができるため、他のユーザーと深いコミュニケーションをとることができます。
X(Twitter)の場合、「〜ならコメントしてください!」や「〜ならいいね!」などといった投稿にあたります。これらの他のユーザーに対してアクションを促す投稿は、エンゲージメント(他のユーザーの反応を数値化したもの)が高くなる傾向があります。
これにより新たなユーザーとの出会いでフォロワーを増やしながら、フォロワーとの親密度を高めることができます。
Threadsの今後の動向について(予想)
リリース直後の勢いとは一転、Threadsの現状には、ユーザーの伸び悩みが見られます。
この理由としては、やはり、機能が限られている(ユーザーのニーズに十分でない)ことが要因にあると考えられます。
最近になり、ようやくWebブラウザ版がリリースされたり、待望のフォローした人だけを表示できる機能が実装され、確実に利便性は高まっています。
しかし、それでもX(Twitter)や最近注目されているBluesky(ブルースカイ , X(Twitter)と同じテキストがメインのSNSアプリ)と比べてアプリの機能はまだまだ十分でないと考えられます。
しかし、Threadsはリリースされたばかりのアプリであるため、今後、アップデートや追加機能の実施によって、ユーザーにとって魅力的なSNSになっていく(成長していく)のではないかと思われます。
Threadsに今後搭載される可能性がある機能
Threadsにまだ搭載されていない(今後搭載される可能性がある機能)の一例(予想)は、以下の通りです。
■トレンドのトピックの検索機能
Threadsには検索機能がありますが、現在のところユーザー名かキーワードでの検索のみに限定されています。
X(Twitter)のようにトレンドを調べたり、過去の投稿を検索したりできるテーマ別検索やハッシュタグ(#)を利用することはできません。
■ダイレクトメッセージ(DM)機能
Twitterとは異なり、現在のところThreadsには他のユーザーにダイレクトメッセージ(DM)を送る機能がありません。
今後、アプリ内のメッセージ機能が導入される可能性は決して低くないと考えられます。しかし、現時点ではユーザー間で直接、非公開のコミュニケーションをとる手段がないため、ユーザーにとって大きな欠点であると考えられます。
ThreadsとX(Twitter)の棲み分け
どちらも似たような仕様のアプリではあるものの、今後はThreadsとX(Twitter)のユーザーの棲み分けや使い分けが大きく進むと考えられます。
X(Twitter)は匿名性が高いため、思ったことや思い付いたユニークなことなどを素直につぶやくといった「自分と直接関わることのない人に向けたアウトプットの場所」として利用されるのではないかと考えられます。
一方、ThreadsはInstagramと紐づいている(連携している)ため、自分の日常や生活などを仲間内や知っている人に公開するといった「自分と関わりの深い人に向けたアウトプットの場所」としての利用が進むと考えられます。
■ThreadsとX(Twitter)の棲み分け一覧表
SNSアプリ名 | Threads(スレッズ) | X(Twitter) |
---|---|---|
国内ユーザー数 (2023年10月 時点) |
約1,100万人 | 約5,900万人 |
ユーザー層 | 10-20代の女性が多い | 20代が多い |
アプリの棲み分け | ユーザーの興味や関心に基づいた情報 (コンテンツストック型) |
トレンドのリアルタイム性 + 速報性・拡散性 (コンテンツフロー型) |
ユーザーの属性や関係性 | ソーシャル∶自分と関わりの深い人(現実世界の友人・知人)に向けたアウトプットの場所 | バーチャル∶自分と直接関わらない人(インターネット上の知り合い)に向けたアウトプットの場所 |
人とのつながりや広がり | 他のユーザーとのリアルな出会いや深い関係性につながる可能性が高い | 他のユーザーとのリアルな出会いや深い関係性につながる可能性が低い |
そのため、ThreadsとX(Twitter)ではつながるユーザーの属性や関係性が大きく異なり、X(Twitter)よりもThreadsの方が、他のユーザーとのリアルな出会いや深い関係性につながる可能性があるSNSになるのではないかと考えられます。
【補足】InstagramやThreadsでの新しい人とのつながりや広がりの可能性
自分の周りには、InstagramやThreadsでの出会いがきっかけで、新しい人との交流の輪が広がり、ちょっとしたビジネスの転機が訪れたり、ビジネスや趣味の幅が広がるケースなどが実際にありました。
このように、InstagramやThreadsは、新たな人とのつながりや広がりを生みだす大きな可能性があるSNSアプリである言えます。
この記事のまとめ
今回はThreads(スレッズ)の特徴やX(Twitter(ツイッター))との違い、そして登録方法や使い方などについて紹介しました。
Threadsはテキストをメインに情報交換・共有するSNSアプリであり、X(Twitter)と仕様が似たアプリとなっています。そのため、X(Twitter)の操作に慣れた人なら、すぐにThreadsを使いこなすことができます。
Threadsは使いやすさとシンプルなビジュアルで注目が集まっており、X(Twitter)からの移行を含め、今後もユーザー数は増えていくと予想されます。
そのため、Threads はまだリリースされたばかりのSNSですが、今後は Instagram や X(Twitter )を超える、巨大なSNSになる成長・発展する可能性があります。
さらに、 Instagram と連携した新たなサービスの開発など、今後の展開がとても楽しみなアプリとなっています。
Threadsに興味のある方は、さっそくアプリをダウンロードして楽しんでみて下さい!