間違えると恥ずかしい日本語の誤用 | 正しい日本語を身に付けよう

正しい日本語を身に付けよう

今回は日本語の言い違いに意味違い、重ね言葉など間違えると恥ずかしい日本語の誤用を紹介します。

「え!?これって間違いだったの?」と、きっと誰しも覚えがあるはず。

正しい日本語を身に付け、間違えると恥ずかしい、うっかりやりがちな日本語の誤用を正しましょう。

~もくじ~

誤用が多い言葉と正しい言葉

日本語は種類が豊富で表現も多彩である反面、正しく意味を理解して使うことが難しい言語です。

普段から言葉に気をつけてはいるものの、日本語を正しく使うことができているか不安な方も多いのではないでしょうか。

場合によっては、知らぬ間に相手に思わぬ誤解や不快感を与えているかもしれません。

それでは、正しい日本語を身に付けるために、日本語の間違った言い回しや重ね言葉(重言)、慣用句を紹介します。

 

記事本編

1. 間違った言い回し10選

無意識に使ってしまう間違えやすい言い回しです。

プライベートでの雑談程度であれば問題無いかとは思われますが、対外的・ビジネス文書など、記録に残るものに使用してしまわないように気をつけましょう。

間が持てない?or持たない?

時間をもてあますこと

  間が持てない

  間が持たない

足?or足下をすくわれる?

卑劣なやり方で隙をつかれて失敗させられること

  足をすくわれる

  足下をすくわれる

舌先?or口先三寸

口先だけでうまく相手をあしらうこと

  舌先三寸

  口先三寸

采配を振る?or振るう?

自ら先頭に立って、指揮・運営にあたること

  采配を振る

  采配を振るう

的を射る?or得る?

的確に要点をとらえること

  的を射る

  的を得る

取り付く島?or暇もない?

頼れるところがない、話を取り合おうとしない

  取り付く島もない

  取り付く暇もない

天地神明?or天命に誓って?

うそ偽りがないことを固く約束するさま

  天地神明に誓って

  天地天命に誓って

明るみに出る?orなる?

隠されていた事実が公になること

  明るみに出る

  明るみになる

寝覚め?or目覚めが悪い?

よくない行動をして良心の呵責を感じる

  寝覚めが悪い

  目覚めが悪い

存亡の機?or危機?

存在するか滅びるかという非常に重大な時

  存亡の機

  存亡の危機

日本語の間違った言い回し

2. 重ね言葉、重言(じゅうげん)

同じ意味の言葉を繰り返し使うことで二重表現となる誤用です。

ただし、明確に使ってはいけない表現ではなく、意味の強調や語呂の良さから敢えて用いられる場合もあります。

しかし、多用すると違和感や稚拙さが現れるため、重ね言葉の使用には注意しましょう。

重ね言葉、重言に気を付ける

 頭痛が痛い →  頭痛がする

 後で後悔する →  後悔する

 余分な贅肉 →  贅肉

 一番最後 →  最後

 一番ベスト →  ベスト

 最後の切り札→  切り札

 思いがけないハプニング →  ハプニング

 はっきり断言する→  断言する

 あらかじめ予告する→  予告する

 過半数を超える →  過半数を占める

日本語の重ね言葉

3. 意味の間違った慣用句

本来とは異なる意味で使用してしまいがちな慣用句です。

場合によっては、知らぬ間に相手に思わぬ誤解や不快感を与えているかもしれません。

本来の意味を知り、正しく使用しましょう。

敷居が高い

 相手に不義理譜などをしてしまい行きにくい

 高級・上品過ぎて入りにくい

姑息な手段

 一時のがれ、その場しのぎの手段

 卑怯な手段

割愛する

 大切なものを思い切って省く

 大事ではない部分を省く、省略する

にやける

 男性がなよなよと色っぽい様子

 薄笑いを浮かべる

うがった見方をする

 本質を的確に捉えた見方をする

 疑って掛かるような見方をする

失笑する

 こらえきれず吹き出して笑う

 笑いも出ないくらいあきれる

情けは人のためならず

 情けは巡り巡って自分のためになる

 情けはその人のためにならない

煮詰まる

 結論の出る状態になること

 結論が出せない状態になること

破天荒

 誰も成し得なかったことをすること

 豪快で大胆な様子

やぶさかでない

 喜んでする

 仕方なくする

日本語の意味の間違った慣用句

正しい日本語を身に付ける

日本語は難しく、時代とともにその意味も変化しています。

本来、誤用であった言葉も多く使われていくうちに許容されていきます。

しかし、間違った表現をして相手に思わぬ誤解や不快感を与えていることがあるかもしれません。

美しく正しい日本語を身に付けましょう。